WURS:Wender Utah rating scale ウェンダー・ユタ評価尺度:診療報酬で算定できるADHDのスケール 日本語版

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長いこと病院臨床をやっていましたが、この尺度知らなかったです。恥ずかしい。TwitterでTksmaUさんに教えてもらいました。オンラインのつながりってすばらしい。ぼっちには尚更すばらしい。職場ではCAARSを使っているのですがコスト面でいろいろと…。

 

 

WURS:Wender Utah rating scale=ウェンダー・ユタ評価尺度はADHDに関する自己評価尺度です。養育者からの情報なしで、幼少期のADHDエピソードを同定するために用いられるものです。

D285 認知機能検査その他の心理検査の1にWURSは入っていますね。

 

 

WURSの検査では子ども時代の特徴に関する25の項目に対して、「まったくない」「たまに」「ときどき」「しばしば」「しょっちゅう」の5段階で回答します。成人サンプルではWURS得点=46点をカットオフに設定すると、ADHD群の86%と疾患対照群の81%、正常対照群99%を同定できたそうです(Ward MF, Wender PH, Reimherr FW: The Wender Utah Rating Scale : an aid in the retrospective diagnosis of childhood attention deficit hyperactivity disorder. Am. J.Psychiatry 150, 855-890 1993.)。

 

日本語版は松本俊彦先生のグループが翻訳し、内部一貫性、因子妥当性について研究がなされています。例えば、下津 咲絵,井筒 節,松本 俊彦 他「中学生における多動傾向と自尊感情の関連--Wender Utah Rating Scaleを用いた予備的研究」精神医学 48 (4) 371~380などです。

 

さっそく職場でも導入してみようと思います。診療報酬が取れるのは大きいです。

 

ヴェンダー・ユタ評価尺度で検索される方も多いです。ウェンダー/ヴェンダーどっちが正しいのでしょう?

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