神経心理学的アセスメント・ハンドブック[第2版]

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小海 宏之 (著) 公認心理師時代の必携ハンドブック第2版!発達障害児・者の心理アセスメントや認知症性疾患・軽度認知障害(MCI)の鑑別に使われる70にのぼる検査を紹介する。大幅加筆した終章「神経心理学的検査報告書の書き方」も必読!
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精神科での心理臨床で実は多い神経心理系の検査

 

実はこの種の検査、ちょっと苦手です。

性格検査や知能検査は得意なんだけど...なんて言い訳してしまう公認心理師/臨床心理士さんいますよね。ワタシモソウデス。

私が勤務しているのはいわゆる単科の精神病院です。病棟も高齢化しつつあり、こうした検査が必要な場合がしばしばあります。ただし必要とされるのはHDS-RやMMSE、ADAS-Jなどでざっくりした認知症の評価のみです。精査を求められていないのです。

リハに重視を置くような機関であれば、これらの検査はもっと実施しているのではないでしょうか。OTさんが取ったりすることもありますよね。

 

網羅しておくべき検査がまとめてある

 

第2版が出たということで地味に売れているんだと思います。

なかなか勉強する機会も少ないですし。

大幅加筆した終章「神経心理学的検査報告書の書き方」 も必読!

ということなので初学者に向いていると思います。

これだけのために第1版から買い換えようか悩んでいます。専門書って高い...

 

体系表がとても便利!

 

この本は様々な神経心理学検査がコンパクトに説明されており、それぞれの検査に体系表というぱっと見ただけでわかりやすいまとめがあるのが特徴です。

 

例えばHDS-R(改定長谷川式簡易知能評価スケール)の検査の一つである

「野菜名想起」では

想起判断・知的柔軟性・流暢性」を評価し、

前頭連合野外側部・左前頭前野・ブローカ野」に関係しており、

「イメージ想起が困難」「思考判断力の低下」「流暢に話せない」という症状が生活において推測されることがまとめられています。

「具体的に指示する」「周囲が確認する」「周囲が推測する」というアドバイスまで書かれていますので、心理検査の所見を作成するのに役立ちます。

 

主な目次はこんな感じ

 

第1章 神経心理学的アセスメント概論

第2章 脳科学概論

第3章 利き手検査

第4章 全般的知的機能検査

第5章 前向性記憶機能検査

第6章 行動記憶検査

第7章 逆向性記憶機能検査

第8章 注意・集中機能検査

第9章 視空間認知機能検査

第10章 遂行機能検査

第11章 前頭葉機能検査

第12章 意思決定機能検査

第13章 失語症検査

第14章 感覚機能検査

第15章 意識障害検査

第16章 定性的アセスメント

第17章 神経心理学的検査報告書の書き方

手元においておきたい一冊ですね

  

神経心理学検査の本をどれか一冊選べと言われれば私はこれを選びます。

よく知らない検査について急に質問されたときも安心です!

 

小海 宏之 (著) 公認心理師時代の必携ハンドブック第2版!発達障害児・者の心理アセスメントや認知症性疾患・軽度認知障害(MCI)の鑑別に使われる70にのぼる検査を紹介する。大幅加筆した終章「神経心理学的検査報告書の書き方」も必読!

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