「クライエントにはじめて会うとき、いぜんからの顔見知りに会うつもりになってみることをお勧めします。もともと顔みしりで、将来もずーっとつきあう間柄であったら、いまここで、自分はどうふるまい、なにを・どう語るだろうかと常に意識して、そのように行動するのを定石にするとよいのです」(初心者への手引き p22-23)
これは神田橋條治先生の本を読んで、カウンセリングにおいて、一番意識しているポイントです。
医療関係者として、患者さんと会うのではなく○○さんと会うのだという意識は忘れずにいたいものです。目の前の人が家族だったら、自分の大切な人だったら? そういう仮定は自身の臨床能力を高めるのに役立つように思えます。
カウンセリングの場の出会いも、それ以外での出会いも根本的な違いはないと私は思います。治療が終わり、お互いに別のかたちで関わっていくことができたら、それは喜ばしいことと思いたいです。
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