心の理論:Theory of Mind

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「心の理論」という考え方は、自閉症の特徴として語られることが多い概念です。簡単に言えば「相手がどんなことを考えているか、感じているかを察する」「他人が自分とは違う考え方、信念を持っていることがわかる」能力のことです。
幼児期の発達についての説明でも取り上げましたが、子どもは1才半くらいまでに「ふり」をすることを覚えます。寝たふり、泣いたふり・・・などをすることで相手が反応することを理解しているのです。
4~5才になると「心の理論」が発達し、自分と他人を区別し、他人がどう考えるのかがわかってきます。有名なのが「サリーとアン課題」というテストです。
1. サリーとアンは、部屋で一緒に遊んでいました。
2. サリーはボールを、かごの中に入れて部屋を出て行きました。
3. サリーがいない間に、アンはボールを違う箱の中に移しました。
4. サリーが部屋に戻ってきました。
「サリーはボールを取り出そうと、最初にどこを探すでしょう?」と子どもに尋ねます。通常の発達をした子どもは4~5才で「かごの中」という正答を出すことができますが、、心の理論の発達が遅れている場合はサリーが部屋を出ていてアンの行動を見ていないということがうまく理解できずに「箱」と答えてしまいます。
こうした「心の理論」の未発達が自閉症の人たちの社会的コミュニケーションに対する困難さを生み出していると考えられています。そのため他人の立場から物事を考えられない、場の雰囲気が読めない、他人の気持ちがわからないとしてトラブルに発展することがあります。アスペルガーの人はこうした課題をクリアできる場合も多いそうで、同じ自閉症スペクトラムの中でも差があることが示されます。

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