微笑みと人見知り

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生まれたばかりの赤ちゃんは、刺激を与えられなくても微笑むことがあります。これが自発的微笑です。眠っているときに見られることが多く、楽しい夢でも見ているかのようです。

生後1ヶ月半~2ヶ月くらいから、微笑みが変わってきます。大人の顔を見たり、声などを聞くと反応して微笑むようになるのです。これを外発的微笑と言います。赤ちゃんは大人の顔を見て微笑むことがわかっています。それを見た親がまた微笑み返し、赤ちゃんがまた・・・と、人間に生まれついて持った能力がよい親子関係を作るのです。

生後3ヶ月くらいからは、いろんな人たちに対して自分から微笑むようになります。これは社会的微笑と言います。この段階で赤ちゃんは自分が微笑むことでまわりの人が何らかの反応をすることを知ることになります。この時期は誰に対しても微笑みますが5ヶ月を過ぎる辺りから、知っている人と知らない人の区別が出始めます。

そして、生後6ヶ月から8ヶ月くらいになると知らない人に対しては微笑まなくなります。これが人見知りの始まりです。知らない人を見ると身体を強張らせたり、顔を背けたり、泣き出したりすることがあります。

何度も見た慣れた顔であれば、赤ちゃんは安心しますが、記憶にない顔だと不安になります。つまり、赤ちゃんの記憶力の発達と人見知りには関係があるのです。また人見知りは、お母さん(養育者)と赤ちゃんとの関係がしっかりできている証拠とも言えるでしょう。

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