EMDRの実際を知るには「EMDR症例集」がベストな理由

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EMDRの本、増えましたね

 

ネットで検索するとEMDR関連の書籍はかなり増えてきていますね。Amazonでちょこっと検索してみただけで10冊は超えているようです。専門書はお値段もそこそこするのであれもこれも買うってわけにはいきません。

EMDRレベル2トレーニングを修了し、一応論文も書いている私がオススメしましょう。兎にも角にも、まずはEMDR 外傷記憶を処理する心理療法を購入しましょう。EMDRの勉強用に必要です。トレーニング受ける前にこれを買って読みましょう。EMDRの仕組みを知りたい方にもこちらをおすすめします。

その次の一冊の候補が「EMDR症例集」です。おすすめのポイントは日本での事例集ということです。実際にどのようにEMDRが使われているのを知ることは、とても大切なポイントと言えます。

先述した通り、EMDRに関しては沢山の訳本が出版され、その多くが事例を扱い、新しいプロトコルなどの取り組みを提供しています。もちろん、そちらを読んでもいいと思います。 

ただし、個人的には訳が入った事例は読みにくいし、普段自分が臨床を行うのとは違った環境での試みが多く、読んだだけになってしまうことがしばしばでした。母国語ならではの読みやすさと慣れた事例形式での説明がいいんでしょうね。

 

日本のEMDRケース事例集というだけで読む価値あり

 


まとめましょう。

EMDR症例集は日本での事例が展開されており、学会や研修会でよく見られるような形式でケース紹介されているため読みやすいし、頭に入りやすいです。

 

扱われている内容としては、トラウマと家族、スーパービジョン、引きこもり、対人恐怖、家族支援、強迫性障害、不登校、虐待、母親面接、小児慢性疾患、訓練システムと多彩です。

基礎を勉強した次の一冊、もしくはEMDRってどんなふうに使えるのかを知りたい人にオススメできます。

崎尾英子(編) EMDR(眼球運動による脱感作と再処理)は、わが国でも何回もトレーニングがなされ、心の傷への治療有効性がますます認められるように至っている。本症例集では、現在、各々の専門分野で活躍中の精神科医、臨床心理士、精神保健福祉士らによるEMDRの試みを、元国立小児病院でのケースを中心に詳しく紹介する。

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