ADHD(注意欠如多動性障害)の特徴、分類について解説します。lulu-web過去ログから 

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本記事はlulu-web過去ログをリライトしたものです。元の原稿は1999年に作成したので内容的に古い記述も見られます。時代背景も大切な資料ですので、ほぼそのまま掲載しています。

ADHDとは?

ADHD(注意欠如多動性障害)というのは、ここ最近取り上げられることが多くなった障害です。詳しい原因はまだわかっていませんが、脳内の神経伝達物質の問題があるのではないかと推測されています。

これまでもADHDに相当する子は存在していたのでしょうが、アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害)やLD(学習障害)、精神発達遅滞などの障害として判断されていたり、「ちょっと落ち着きがない子」というような見方をされていたようです。

 

「多動」「衝動性」「不注意」という3つの特徴

基本的には「多動」「衝動性」「不注意」という3つの点のどれか(どれも)で問題を抱えることになります。詳しくはDSM-4の分類を読んでいただくとして、簡単にまとめたものが以下になります。

 多動:その年齢で考えられる程度以上に、動き回ったり、身体の
     どこかを動かさずにはいられない。

衝動性:先のことを考えず、思いついたことを行動に起こしてしまう。

不注意:興味があること以外には注意を集中することができない。
     集中しても長続きしなかったり、別のものにすぐに注意
     が移ってしまう。

 

ADHDの概念について

現在ではADHDの概念が流行ってしまったこともあって、ちょっと問題を起こすような子、理解できない子をADHDとしてレッテル張りするようなこともあるようです。

先の時代とは逆に、管理社会に適応できない人、集団生活ができない人といようなニュアンスもあるように感じられます。

大人のADHDとして「片付けられない女たち」という取り上げ方をされていますが、 勉強不足のためそれが医学的、心理学的にどうなのか?というところまでまとめることができません。ただ、話を聞いている限りでは障害があるから仕方ない/できないという免罪符を求めているような印象を受けることもあります。 

 

ADHDに関する書籍

ADHD(注意欠陥多動性障害)に関する書籍は比較的多く出版されています。売れ筋の書籍の一覧はこちらになります。これを見るとだいたいどのようなものが売れているかよくわかります。

よく読まれているのが「最新図解 ADHDの子どもたちをサポートする本」です。おなじみのキャラクターを使っている「のび太・ジャイアン症候群」はシリーズ5冊で35万部超も売れたロング&ベストセラーですね。

しっかりと治療について知りたいときは「注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン 」がおすすめです。

他にはアンガーマネジメントと関連付けた「イライラしない、怒らない ADHDの人のためのアンガーマネジメント」や片付けに関連した「「片づけられない!」「間に合わない!」がなくなる本―ADHDタイプの「部屋」「時間」「仕事」整理術」もいいですね。

大人のADHDということでは、「マンガでわかる大人のADHDコントロールガイド 」がわかりやすいですね。「図解 よくわかる大人のADHD 」や「仕事&生活の「困った! 」がなくなる マンガでわかる 私って、ADHD脳!?」などが有名です。

これらの本は多くが図書館で借りることができます。まずはそちらを探してみることをオススメします。

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