本記事はlulu-web過去ログをリライトしたものです。元の原稿は1999年に作成したので内容的に古い記述も見られます。時代背景も大切な資料ですので、ほぼそのまま掲載しています。
睡眠障害とこころの病
こころの病と睡眠との関係は深く、病を患うとぐっすり眠れなくなることが多くなります。本格的な発症の前触れとして、全く眠れなくなるようなことがありますので、3日も寝ないて活動しているような状況には気をつけたほうがいいでしょう。
こころの病からの回復に当たって、何よりも良質の睡眠をとることが重要だとluluは思います。
睡眠障害の種類
睡眠障害は、軽いほうから
(1) 入眠障害 ⇒寝つきが悪い。
(2) 中途覚醒 ⇒途中で目覚める。また眠れる。
(3) 早朝覚醒 ⇒朝早く目覚める。二度寝ができない。
(4) 全不眠 ⇒全く眠れない
と理解するといいでしょう。
また、悪夢を見たり、寝ながら徘徊したり、びっくりして起きたり(夜驚症)、昼間に急に眠くなったり(ナルコプレシー)するような症状が出ることもあります。
また、年を取ると睡眠が短くても大丈夫だ(早起きになる)と言われることもありますが、老人に睡眠障害が多いというだけなのかもしれません。
睡眠障害への対応
一般的に「寝だめ」は意味がないと言われていますが、前の日不足した分を次の日に補うことはこころの健康に取ってプラスだと思います。きちんと睡眠をとって、収支を合わせるようにしてください。
とにかく、眠れないのは一番しんどいことなので、薬(睡眠導入剤)を使って睡眠時間を確保する必要があると思います。ただしベンゾジアゼピン系の睡眠薬には依存性がありますから、専門家とタッグを組んでやってく必要があるでしょう。
こころの病が改善されていくにつれて、睡眠障害も軽快していくものですから、問題に立ち向かう体力・気力を確保する意味でも睡眠の確保を第一にすべきでしょう。
睡眠障害の回復過程
回復の過程としては、
(1) 家族からは「眠っている」と言われるが寝た気がしない。
(2) 長い時間、うとうと、とろとろ眠ったり起きたりする。
(3) どれだけ寝ても眠りが足りず、目覚め心地が悪い。
(4) 目覚め心地がだんだんよくなり、たっぷり寝た気がする。
(5) ぐっすり眠って、目覚め心地がいい。
という段階を踏むことが多いようです。
睡眠障害に関する書籍
睡眠障害の対応と治療ガイドラインが標準的な治療を知るためにはよい本ですね。簡単にまとめられた本としては睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服するが読みやすいです。子ども向けの本としては子どもの睡眠ガイドブック: 眠りの発達と睡眠障害の理解がいいでしょう。
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