ルネ・ストラ「バウムテスト研究――いかにして統計的解釈にいたるか」
心理検査に必要な本はなるべく買うようにしているのだが、専門書だけに結構お高い本も多い。学会に参加すると割引で買えたりするが、最近ご無沙汰なおサボり心理士。
バウムテストは日常的に使う心理テスト。成人の精神疾患を対象をすることが多いので、私は補助的なニュアンスでこのテストを使う。主に知的な能力をざっくりと推測したり、統合失調症の徴候があるか、こだわりの強さがあるか、言語化されない何らかの体験などがあるかのヒントが出てくればいいなと言う使い方になる。とはいえ、ロールシャッハだけでは見えてこない意外な部分が出ることもある。
ただし一部のDr.からはハズレの所見のときの印象があまりよくないようだ。ウイットに富んだ解釈ができない、いわゆる普通の木が描かえることだってある。それはそれでアセスメントには大事なんだけれど、私の力量ではうまく伝えれていないのかもしれない。
バウムテストの解釈に関しては、自分も含め「本にそう書いてあるから」的な文章になってしまったり、「自分の直感ベース」の解釈が入ったりすることがあると思う。
やっぱりエビデンス必要だよね。
この本はバウムテストに関する統計的解釈手法が説明されている。読みたいなと思いながら、結構お高いこの本はなかなか買えなかった。気分が乗ったときにYahoo!ショッピングの5のつく日を狙い、えいっっっと購入したものの、「版元に在庫なし」との返事が・・・。ん?買えなくなる??楽天ブックスも在庫切れ。Amazonさん‥3点在庫あり!!!
欲しかった人、早めに買ったほうがよくない?
というわけで入手して読んでいるところです。入手に関しては自己責任にてお願いします。
付録についているという「バウムテスト透視図」というものは、みすず書房さんにはがきを送って送付してもらう手続きが必要とのこと。送料は負担してくれるのか。その分高い? 少し分厚い本なので読み込んでから書評も追記しようかな。
はがきを送って3週間ほどで「バウムテスト透視図」が到着。心理検査の版元から買えるバウムテストのセットに付いていくるような感じのやつですね。著作権の兼ね合いもありそうなので小さめ画像で。
本書のバウムテストの根拠を示せる統計的な指標の部分は必ず目を通すべきだと思います。逆に言えば、他の部分は私はまだ読めていない状態です。解説が「指標50と34は・・・」みたいに記述してあって、いちいち戻って確認するのが煩わしいのが本音です。
統計的な指標に関しては、一般的な解釈と共通する部分も多いので、それだけで所見に深みがでますね。根拠を尋ねられても自身を持って返答ができるようになりそうです(笑)。
ルネ・ストラ「バウムテスト研究――いかにして統計的解釈にいたるか」
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