公認心理師は心理士界隈を幸せにするのか?

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ツイッターでこんな発言を目にしました。

Yuji Tahara @YujiTahara08112月8日

【社会福祉士試験の受験者数が前年より2千人減り4万人を割り込む】当然の結果。日本社会福祉士会は職域拡大ばかり追求し、現場の社会福祉士の処遇や待遇、社会的地位の向上などには真剣に取り組まなかった。結局生み出されたのはワーキングプア社会福祉士ばかり。

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公認心理師も同じ轍を踏む?

臨床心理士も公認心理師も「教育、医療、司法、福祉、産業」などを網羅する汎用性のある資格として位置づけられています。一時期、案に登った「医療心理士」であれば器用貧乏ということはなく、病院心理士の立場を安定させることができたかもしれません。

公認心理師は医療の分野でも代替が効かない資格にはなっています。病院から採用条件としてあがるのは公認心理師>>臨床心理士>>その他の資格になるのは間違いありません。ただし、診療報酬における臨床心理技術者というものが公認心理師に置き換わるという前提が合ってのことです。つまり、公認心理師じゃないと診療報酬が取れない→公認心理師が病院勤務には必須であると考えられたのです。

 

平成30年度診療報酬改定では評価

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000197998.pdf

その根拠がこちらですね。

診療報酬改定2020ではメリット薄い可能性…

別記事で上げていますが2020年度の診療報酬改定の投信を見る限りでは、診療報酬的なメリットが有るのは「小児特定疾患カウンセリング」くらいしか見当たりません。

 

心理検査? あれは医師の指示があれば誰でもできる前提になっていますね。残念ながら公認心理じゃないとできない業務とは言えません。OTやNsさんが検査をやっているところもあるでしょうし、現実的に公認心理師が独占できるようなものとは思えません。

 

ちなみに心理臨床技術者がどのくらい診療報酬に関わっているのでしょうか?

 ○精神科リエゾンチーム加算

 ○摂食障害入院医療管理加算

 ○児童・思春期精神科入院医療費加算

 ○通院・在宅精神療法 児童・思春期精神科専門管理加算

 ○地域周産期母子医療センター (臨床心理士等の臨床心理技術者を配置すること)

 

私が知っている範囲だとこのあたりでしょうか。最後の項目以外は多職種(PSWなど)で代替できるので他に使えない心理士を雇うメリットはないです。ぶっちゃけ作業療法や訪問看護ができるOTさんのが経営的にもメリット大でしょうね。

 

公認心理師の会  日本公認心理師協会は沈黙

この記事を書いている時点で公認心理師の全国レベルの職能団体である「公認心理師の会」「日本公認心理師協会」は公にはコメント等なしですね。

 

私はいまのところどちらにも属していません(仕事の都合上、県の公認心理師協会には入りました)。私達の代表としてきちんと仕事をしてくれる会に入りたいというのが本心です。

 

研修や上位資格の作成などばかりに熱心な集金マシーンにならないことを願うばかりです。

 

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