ソンディテスト入門 →ソンディ・テスト 心理臨床に生かす活用法

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ソンディテスト入門の書評を書こうと思って調べてみたら、本書は絶版のみならず、バイブルであろう衝動病理学絶版となっていた(amazonで中古6000円めっちゃお得!)。知り合いがいつの間にか夭逝したかのような呆気なさとどことなく寂しさのある昔栄えた繁華街がイメージされた。

 

私はこの本の編者の一人である内田先生にソンディテストとロールシャッハテストの基礎を教わった。当時博士課程にいらっしゃった先生は面倒見がよく、丁寧にかつ熱心に、臨床について、同期の大切さについて語られていた。ぼっちな私としては今となっては耳の痛い話しである。当時いくつかの地域でソンディテストが細々と伝承されていると聞いたがそれも絶えつつあるのだろうか。

 

ちなみにソンディテストは臨床の駆け出しの頃、200ケースはとったと思う。自分の勉強不足で出ているシグナルと臨床像を結びつけられなかったという印象が強い。Dr.もこのよくわからない検査をオーダーすることは稀で、今では電子カルテに掲載されているが指示されることもなく、すっかり錆び付いてしまっている。

 

ちなみに看護師や保育士の養成課程で体験してもらうとすこぶる高評価であった。心理学的占いのような面白さがソンディにはある

 

こうやって文章を書き、調べるのも悪くない。というのも、ソンディテストに関しては松原先生が新たな本を出版されているようだ。出版より10年立ってこの状態なので、こうでもしないときっと気づかなかったと思う。最近はすっかり専門書へのアンテナが落ちてしまっている。昔から熱心にソンディテストを研究されているので間違いなく良書だろう。

 

誰もができる検査より、私しかできない武器があると公認心理師の応募に有利なんじゃないかな。私の購入予定リストにも入れておこうと思う。

 

松原 由枝(著)本書は、ソンディ・テストの生まれた背景からはじめ、テストの理論、方法、解釈法などを一通り解説した後、診断的な活用例や治療的活用例を具体的な事例を通して紹介し、臨床現場での活用法について考究する。日本人で初のソンディ・テスト分析家の認定資格を取得した著者による本格的な実践的解説書である。

 

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