精神病

統合失調症 [概論][診断][疫学][治療]

躁うつ病   [概論][診断][疫学][治療]

症状精神病





統合失調症の診断基準  



++ DSM−Wによる診断基準(要約) ++



(1)病気の症状が少なくとも6ヶ月間にわたって存在している。

(2)仕事の能力や社会的役割、身の回りの世話などの面で、以前
  より機能が低下している。

(3)器質性精神障害や知的障害による症状とは考えられない。

(4)躁うつ病を示唆する症状は認められない。

(5)以下のa、b、cのいずれか1つが認められる。
 a.以下のうち2つが少なくとも1ヶ月、ほとんどいつも認められる。
   ・妄想
   ・幻覚
   ・まとまりのない会話
   ・ひどくまとまりのない行動、あるいは緊張病性の行動
   ・陰性症状(感情の平板化、無関心など)

 b.当人が属する文化集団にとって、思いもよらない奇抜な妄想
  (例えば、自分の考えが頭から抜き取られると信じていること)。

 c.行動を絶えずあれこれ批評される幻聴、あるいは2人かそれ
   以上の声が会話している幻聴が顕著に見られる。



++ シュナイダーによる一級症状 ++



1.思考化声
  >> 自分の考えていることが声になって聞こえるという体験

2.対話性幻覚
  >> 2人の人が対話をしている幻聴

3.自分の行動に口出ししてくる幻聴
  >> 何か行動すると「それをしてはいけない」などと声が言う体験

4.身体への非影響体験
  >> 身体が何かの力で動く。光線で食欲がなくなってしまうなど

5.思考奪取
  >> 自分の考えが抜き取られるという体験

6.思考吹入
  >> 考えが外から吹きこまれるという体験

7.思考伝播
  >> 考えていることが、周囲の人々にわかられてしまう体験

8.妄想知覚
  >> 知覚したことについて、特別の意味づけがなされる

9.行為体験(させられ体験)など
  >> 思考・感情・意欲の面における「させられ体験」



++ ブロイラーによる基本症状(4A) ++

 

      1.思考障害(連合弛緩)

      2.感情障害(感情鈍麻)

      3.自閉

      4.両価性




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