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躁うつ病の治療  



うつ状態のときは、将来に希望が持てなくなっていて「自分は治らないのではないか?」と思ってしまうこともあるかもしれません。

ただ、うつ病は人口の10%以上の人が、一生のうちに一回はかかる病気であり、特別な病気というわけではありません。それに今日、治療法もほぼ確立されており、どこの病院に行っても適切な対応をしてくれるはずです。もちろん、すべての人、すべての症状が改善されるというわけではありませんが・・・。

さて、うつ病の治療についてですが、ポイントはたっぷりと休みを取ること、そして薬をちゃんと服用することの2つでしょう。

治療の中心は薬物療法であり、薬に加えて心理療法を併用することによって治療効果があがることが多いようです。

薬物療法は、三環系または四環系の抗うつ薬を中心にして、睡眠導入剤や抗不安薬を組み合わせることが多いようです。また最近ではSSRIという副作用の弱い抗うつ薬も使えるようになっています。

基本的に、抗うつ薬というのは、1週間から10日ほど飲み続けないと効果が出てこないと言われています。坑うつ作用よりも先に、副作用が出てきてしまうので服薬をやめてしまう人もしばしばいるようです。

抗うつ薬はいろいろな種類のものがでており、どの薬も6〜7割の人に効くようなのです。だから、どの薬が合っているかを探すのに時間がかかることがあります。

時には、抗うつ薬を服薬していても、忙しく仕事をしていたりで十分な休息を取っていないと、治療効果があがらないようなこともあるようです。現実的にはなかなか難しいかもしれませんが、治療のことを考えると、ゆっくりと羽を伸ばすためのまとまった休みを取るほうが好ましいと思います。

重度のうつ状態であったり、薬アレルギーの人には、ECT(電気痙攣療法)が行われることもあります。luluは、この療法には反対です。というのは、自分がこれを受けるのは嫌ですし、脳へのダメージはないという意見に疑問があるからです。

心理学的なアプローチとしては、認知療法や対人関係療法などの現実的なアプローチをする手法が効果をあげているようです。簡単に言うと、うつ病の人に特有な対人関係パターンや認知(ものの見方)のクセを、話し合いを通じて、より現実的なものに変えていくのです。

luluの印象では、抗うつ薬と心理療法は、違うところにアプローチしているような気がします。だから、併用すると相乗効果が出るのでしょうね。

治療を経て、うつ状態から回復してきたときに気をつけるべきことは、意欲が出てきたからといって、あせって無理をしないということです。もとの通りに戻ったと思っていても、前に比べて余力が減っていたり、ちょっとしたことで消耗しやすかったりすることが多いので、たくさん休息をとるようにしたほうがいいでしょう。



躁病の治療に関しては、薬物療法が中心になります。リーマス、テグレトールといった気分安定剤を飲むことで躁状態は落ち着きます。また、この薬は再発の予防効果をもっているので調子が落ち着いた後も飲み続けることが好ましいようです。

躁状態がかなり強く、気分安定剤だけでは十分でない場合、活動性を抑えるために抗精神病薬が用いられることもあるようです。

luluは心理屋なので、薬に関しては詳しくありません。薬の部分に関しては、受け売りの説明ですので、参考程度に理解して下さい。




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