人格障害

□妄想性 □分裂病質 □分裂病型

□境界性 □演技性 □反社会性 □自己愛性

□依存性 □回避性 □強迫性





反社会性人格障害  



[ 概論 ] [ 診断 ]


反社会性人格障害に当てはまるような人は、「他人の権利を無視し、それを侵害する」という行動が特徴的です。

10代半ばから20代前半くらいの年齢に多く見られます。彼ら/彼女らは、社会的な規範を無視し、攻撃的な態度を取り、嘘をつき、性的な放縦であるという行動を示します。しかし、時には薬物やアルコールを乱用したり、犯罪に関わるようなこともあるようです。

人間関係は一見良好に見えますが、それは表面的なものに過ぎず、深い関わりには発展しません。

このタイプの人は、人格的な未熟さが目立ち、その場しのぎの「言い訳」「うそ」をつくこともたびたびです。また、自分のことをコントロールすることが苦手なようで、いったんカーッとなると行動にブレーキをかけることができなくなります。

強がりを言ったり、危険なことをしたりするわりには、精神的な弱さがあるように思えます。無意識的なプロセスなのでしょうが、「自分への自信のなさ」「親や友人への復讐心」を隠すために、派手なふるまいをしていると考えてみることもできそうです。

基本的に、このタイプの人は治療を受けることに関心がないので、友人や家族、時には警察を通して、半ば強制的に連れられてくるケースばかりです。

そして、どちらかというと前面に出ている「薬物中毒」「アルコール依存」「家庭内暴力」などの具体的な行為に関連した診断名がつくみたいですが、こうした性格の偏りが基本的な核になっていることが多いように思います。

また、治そうという気持ちが少ないために治療効果がなかなかあがらないこと、そのわりにはトラブルを起こしたりで治療スタッフへの負担が大きくなることから、治療機関によってはこうしたタイプの人を嫌がるところもあります。




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