人格障害

□妄想性 □分裂病質 □分裂病型

□境界性 □演技性 □反社会性 □自己愛性

□依存性 □回避性 □強迫性





境界性人格障害  



[ 概論 ] [ 診断 ]


境界性人格障害(ボーダーライン・境界例)の人には、さまざまな症状が見られます。症状だけならば、神経症・うつ・他の人格障害などで見られる症状のどれもが生じうる可能性があると言えます。その中でも境界性人格障害の人に特有な考え方、行動があります

まず、ちゃんとした自分を持っていないために、何をしたらいいのか全くわからなかったり、将来のイメージを思い浮かべることができなかったり、他人の言う通りに動いてしまったりすることがあります。自分がないために時に言いようのない不安にかられることもあるようです。

マイナスな感情に翻弄されやすく、ちょっとしたことで傷ついてしまうなど、さびしさや怒りについての感じ方が独特です。そのため、人間関係をうまくやっていくことができず、特定の人との密接な二者関係をつくり、だんだんと依存的になるか、もしくは相手を縛り付けるようなことになりがちです。

また気分がころころと変わることがあり、さっきまでニコニコしていたかと思うと今度は烈火のごとく怒り狂ったりします。さらに仲のよい親友がちょっと気に入らないことしただけで、あっという間に裏切り者、最低の人物になってしまうこともあります。これは境界性人格障害の人が「白か黒か」「All or Nothing」の考え方をしがちなことと関係しています。

このように対人関係が不安定であり、まわりにいる一部の人を巻き込んでいくのがこの病気の特徴です。特に、リストカットや大量服薬(オーバードーズ)、人や物に対する暴力、自殺企図などの行動化が激しいので本人もまわりもくたくたになってしまいます。

こうした傾向がある人は、ある意味で未成熟な子どもであり、またある意味でものわかりのよいイイ子を演じてると言ってもいいかもしれません。治療には時間と根気がかかります。あせらず、のんびり、時には厳しくやっていかなければいけないでしょう。



境界性人格障害に関する本はいくつか出版されています。

最近出た本ですが「境界性人格障害=BPD―はれものにさわるような毎日をすごしている方々へ」という本が面白いなと思います。特に友人、恋人、家族に境界例の人がいて困っている・・・というような人にお勧めです。最近、自分でできるワークブックも発売されました。「境界性人格障害(BPD)のすべて」も最近出た本ですが身近な立場から読むことができます。文章を読むのはちょっと・・という人にはマンガ境界性人格障害&躁うつ病REMIXも良いかもしれません。

「境界例と自己愛の障害」はQ&A方式でやさしく書かれており、境界例についての疑問を解決するには良い本です。こちらから説明を読むことができます。

実際の治療に関しては「境界例の治療ポイント」が基本的な前提から詳しく書かれており、当事者・友人・家族の方に読んでいただきたい一冊です。また「境界例」はいろいろな事例が出ており、治療の実情を見るのに役立ちます。

専門的な本では「青年期境界例」がよいと思います。最近、副院長から同じ著者の境界性パーソナリティ障害最新ガイドを頂きましたが、なかなか良さそうです。

境界性人格障害に関する説明は、lulu-webよりも「境界例と自己愛の障害からの回復」の方が詳しく書かれています。少し難しい内容が多いですが、参考になるでしょう。

境界例に関する当サイトでの情報は、まだ十分ではないかもしれません。下記のリンクから参考サイトを探しましょう。 ↓↓↓↓




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