神経症

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ヒステリー  



ヒステリーには、転換型と解離型の2つのタイプがあります。

転換型のヒステリーというのは、何らかの葛藤やストレスなどの「こころ」の問題によって、声が出なくなったり、腕や足が動かなくなったりする状態のことをいいます。

はじめは身体疾患との鑑別ができないために、神経内科や心療内科などに受診する場合も多いようです。

本人は、ヒステリーであることを説明しても、「こころ」の病気であることを認めなかったりもします。そこには疾病利得的なところも関わっていると考えられます。

また、このタイプの人は、ちょっと子どもっぽくなったり、ひどくなると赤ちゃんのような行動を示すこともあります。そして、まわりの人に無理難題を要求したりすることもあるようです。

転換型ヒステリーの人と接する場合、まわりの人は振り回されないように気をつけないといけません。要求を無理に聞いてあげても、まったく喜ばないことが多いです。

何でも言うことを聞いてあげるのではなく、ちょっと冷静に突き放したくらいのつき合い方がちょうどいいのかもしれません。ただし、ほんとうに聞いてあげるべきことは、親身になって聞いてあげてくださいね。



一方で、解離型のヒステリーは、意識がもうろうとなったり、「こころ」の問題が原因で記憶を思い出せなくなるようなことをいいます。

また、突然家庭や職場からいなくなって放浪し、昔のことを思い出せなくなったりするようなこともあります(解離性遁走)。まあ、記憶喪失と言ってしまってもいいのかもしれませんし、突然蒸発して別人として暮らしているようなこともまれにあるようです。

基本的には、強烈な心的ストレスを受けたときに生じやすいといわれています。ただし、器質性の障害があったり、薬物を乱用している可能性、また詐病の可能性も疑わなければならないでしょう。



DSM−4では、ヒステリーという用語は使われていません。

転換型のヒステリーは身体表現性障害の中の転換性障害に、解離型のヒステリーは解離性障害の中の解離性健忘、解離性遁走に分類されているようです




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