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精神病についての概論 |
精神病というのは精神科における中心的な治療対象であり、重い病気のひとつだと言えます。他の「こころ」の病気に比べると、遺伝との関係も深いようです。
もちろん遺伝病というわけではありませんが、近親者に精神病の人がいると、精神病になる確率がちょっとだけ高くなります。病気そのものが遺伝するというよりも、病気になりやすい体質、性格というものが遺伝するようなイメージを持ってもらうといいかもしれません。 また、統合失調症にかかった人の場合には、病気が落ち着いても「治癒」とは言わず「寛解」と表現します。いったん病気がおさまっても、また再発する場合が精神病では多いということです。それゆえ、一生おつき合いする覚悟が必要な病気だとも言えます。 うつ病にかかった人は、本人が苦しんだうえで受診されることが多いのですが、統合失調症の人や躁状態の人は、客観的に物事を見れないために治療への理解が得られないことがあります。 その場合、本人やそのまわりの人を「守る」ために、法に基づき強制的な入院となることも考えられます。 「医療保護入院」「措置入院」がこれに相当しています。詳しくは『精神保健福祉法』などを参考にしてください。 治療に関しては、薬物療法が中心となり、心理的な関わりは二次的なものになることが多いようです。 |
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