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カウンセラーって、人気あるみたいですね。 テレビの影響が大きいのかもしれませんが、luluが「カウンセラーやってます」というと「かっこいい」と言われることがしばしばあります。確かに、響きはかっこいいのかもしれませんが、実際の仕事は地味で、苦しくて、つらい毎日なのですけどね(^-^;。 とはいえ、カウンセリングについて、多くの人に興味、関心を持ってもらえるのはうれしいことです。ただ、カウンセリングの仕事は厳しいわりに給料、身分の安定度などでは恵まれていません。 さらにカウンセラー希望者は山ほどいるにも関わらず、現実にはほとんど就職先がないという状況があります。 「それでもカウンセラーになりたい!」というあなたのために、luluのわかる範囲で「カウンセラーへの道」を書いて行きたいと思います。 まず、はじめに押さえておかなければいけないのは、資格に関することです。医療の現場では、医者、看護婦、薬剤師などの専門職の多くが国家資格になっています。 そうした国家資格に関しては、名称独占(免許がないと看護婦を名乗れない)、業務独占(医師以外が医療行為をしてはいけない)によって保護され、逆に身分法によって縛られているのです。 一方、カウンセラーの国家資格は、現時点では存在しません。 そのため、誰でもカウンセラーを名乗ることはできますし、カウンセリングをして収入を得ることは可能なのです。極端な話ですが、家のドアに「○○○○カウンセリングルーム」って貼れば、誰でも今日からカウンセラーになることができるのです。 「どうして、カウンセラーの資格がないの?」と不思議に思われるかもしれません。心理学関連の学会の努力により、カウンセラーの国家資格化の要請がなされているのですが、学会間・学会内の足並みがそろわなかったこと、他の職種の団体との問題、政治的な絡みなどがあって、なかなか法案にのぼらないのが現状です。 ただ、資格がまったくないというわけではないのです。公的な資格の中では、臨床心理士、産業カウンセラーがレベルの高い資格だと言えるでしょう。これらの資格を持っていることは、ある程度の実力を示していると思います。業界内では臨床心理士以外の資格はほとんど意味をなさないと考えてもらったほうがいいかもしれません。 それゆえ、カウンセラーを目指すのだったら、やはり臨床心理士の資格を取ることをひとつの目安にするのがいいでしょう。 臨床心理士に関しては、たくさん書籍が出版されています。 カウンセラーを希望する方が読むべきお勧め書籍を挙げておきます。 日本臨床心理士資格認定協会が出している「臨床心理士になるために」は、臨床心理士の受験資格〜過去問まで乗っている基本的な書籍です。応募用紙もついているので受験する人は1回は買っているのではないでしょうか。 最近、発売された「臨床心理士資格試験問題集」「臨床心理士資格試験必勝マニュアル」は、臨床心理士の試験問題が収録されており、臨床心理士の試験に合格するにはどんな知識が必要かを見定めるのに役立ちます。もちろん受験予定の人は絶対に購入してください。 馬場礼子先生の「臨床心理士への道」は、熟練の臨床心理士によるカウンセリングに関する書籍です。臨床心理士の仕事のイメージをつかむには良い本です。 「臨床心理士入門」は、臨床心理士の受験資格のある指定大学院について、カリュキュラム、担当教員などの情報が詳しく書かれています。大学院受験はもちろん、大学受験のときにも必要な本でしょう。 大学院を受験しようと思う人は「臨床心理士・指定大学院合格のための心理学問題集」でどの程度のレベルの学習が必要か調べてみるとよいでしょう。その他の売れ筋書籍は、こちらを参考にして見て下さい。 |