統合失調症の概論
統合失調症というのは、精神科の病気の中でも重いものだと言えます。luluの勤めている病院(精神科単科)では、入院患者さんの7割くらいが統合失調症の診断を受けています。
さまざまな研究が行われた結果、いくつかの仮説が考えられていますが、いまだにその本質についてはわかっていません。
病気の名前だけ見ると、精神が分裂している=多重人格?と思ってしまうかもしれません。でも実際には、統合失調症に罹っている人は、相手や状況に応じて、自分の顔を使い分けることができなかったりします。ある意味、とても正直な人たちです。言わなくてもいいことを正直に言ってしまったばかりに、とんでもない目に会った患者さんもいると聞きます。
誤解を生みやすい名前ということで、英語表記の「シゾフレニー」であるとか、この病気を見つけ出した人の名前から「ブロイラー病」などの名前に変更することも検討されているようです。
この病気に罹っている人の脳は非常に敏感になっているようで、ちょっとした外界の変化にも反応してしまいます。こうした過覚醒の状態が、幻聴や妄想を作り出しているのではないか? と、luluはひそかに思っています。
こうした情報の洪水を避けるために、この病気に罹った人は、人間関係から引きこもりがちになるのかもしれませんね。
統合失調症に罹った人が快適に暮らすために、この脳の働きを静かにさせる/忙しくさせないということが、とても重要なことです。
脳を忙しくさせないための方法のひとつは、抗精神病薬を使うことです。このタイプのお薬には脳の活動を抑える作用があるので、派手な症状(陽性症状と言います)は抑えられて出にくくなります。
健康な人が飲んだら、あっという間に眠ってしまうような量の何倍ものお薬を飲んでも、この病気に罹っている人は全く平気な様子だったりします。 いったい、どれだけ脳が忙しくなっているか想像もつかないくらいです。