PTSDとは

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは、自分やまわりの人の生命が危険にさらされるというような強いストレス状況を体験した後に、長い期間にわたって「こころ」や「からだ」にさまざまな症状が出てくるような状態のことをいいます。

例えば、阪神大震災のような自然災害であったり、地下鉄サリン事件のようなテロ、身体的または精神的虐待の体験、また特殊な場合では誘拐された体験や戦争における戦闘体験などもPTSDの一因となりえます。

もちろん、そうした強いストレス状況にさらされたわけですから、「こころ」や「からだ」に何らかの反応が出てくるのは当然のことです。夜、眠れなくなったり、また同じことがおこるのではと不安になったり・・・。

ストレスの程度が軽かったり、強いストレスに耐えうるだけの能力を持っていた場合、そうした症状は一時的に見られるだけで済むのですが、PTSDの場合は長期にわたって症状が続きます。

例えば、強い恐怖や無力感を感じたり、外傷体験の状況をくり返し思い出したり、その出来事に関連した夢をくり返し見たりすることもあります。そのために外傷体験と関連した状況や場所、人物を避けるざるを得なくなったりもします。また、まわりの出来事に関心が薄くなったり、以前に楽しんでいたことへの興味がなくなったりします。
人によっては、外傷体験の後に感情が麻痺してしまったような感じが出てくることもあります。そして、時には自分が自分でない感じ、生きている実感が持てない感じが強くなることもあるのです。

もうひとつの特徴としては、身体的な症状も見られることがあげられます。例えば、覚醒亢進が起こったりします。そして、悪夢のために眠れなかったり、集中力がなくなったり、急に怒りだしたりすることもあるようです。また、交感神経の働きが活発になるために、頻脈や発汗が見られたりもします。